タトゥーマシンのニードルグループの本数

絵を描く時に用いる筆には色々な太さがある様に、タトゥーマシンのニードル(針)にも色々な本数があります。
本数の違いによって、彫るデザインを鋭くも柔らかくもする事が出来ます。
彫師によっては7つや8つと言った違うニードルグループを使い分けたりもします。
一番一般的なのはライナーとシェダーの二つを使い分ける方法です。
5本やマグナム7本でたいていのデザインを彫る事が出来ますが、自分の使いやすさによって本数を決めるのが良いでしょう。
1本のシングルニードルは大変細かなファインラインタトゥーを仕上げる事が出来ますが、扱いが難しく、
使いこなすにはかなりの経験が必要となります。

タトゥーマシンの1本のニードルグループ タトゥーマシンの3本のニードルグループ タトゥーマシンの5本のニードルグループ タトゥーマシンの9本のニードルグループ
  1. 1本(シングルニードル):
    上手くニードルをまとめないと、使いこなせません。
    ちょうど良いテンション、輪ゴムの具合、全てのバランスが取れていないと針が暴れ、上手く彫る事が出来ませんので、経験が必要です。
  2. 3本のニードルグループ:
    3本の針がしっかりと組まれていればシングルニードルとあまり変わらなく仕上げられます。
    針をしっかりきつく組むか、少し緩めに組むかの組み方の違いで線の細さが変わりますので、彫るデザインによって使い分けるのが良いでしょう。
    シングルニードルよりもしっかりしているので、使いやすいでしょう。
  3. 5本のニードルグループ:
    5本のラウンドニードルは中くらいのサイズのデザインには、ラインを引くのも、シェーディングするのも、カラーを入れるのも全てに使う事が出来るオールマイティなニードルグループでもあります。
    しっかり組まれた5本のニードルグループはラインや鋭いデザインなどに使えますし、緩めに組まれた5本のニードルグループはソフトなぼかしなどに使えますので、とても重要な本数でしょう。
  4. 9本のニードルグループ:
    5本以上の奇数のニードルグループはマグナムと言う仕様で組む事が出来ます。
    左図のようにマグナムは平らに2列に組まれます。
    上段は偶数の本数、下段は奇数の本数の針を交互になる様に置きます。
    マグナムでも、スタックマグナムとスプレッドマグナムと言う2種類があります。
    スタックマグナムは2列を並べてきっちりハンダで固定する方法で、スプレッドマグナムは奇数の本数を1列平らに並べ、カミソリの刃などを使って端から1本ずつ上、下、上、下と編み込むようにして2列を作ります。
    どれ位深くカミソリの刃を入れるかによってインクの入りも異なります。