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日本では昔は墨をすってタトゥーインクに使っていました。
海外でもマオリ族など伝統的なトライバルタトゥーは、木材を燃やした墨などが使われていたのだそうです。
古くから行われていたタトゥーは黒色のみでした。
はっきりとした時代は分かりませんがその後、赤色が加えられ、緑色、茶色、黄色を加えられていったのだそうです。
欧米を中心に彫師たちはタトゥーインクに使えそうな顔料を探し、試し、様々な色を増やしていったのだそうです。
タトゥーに使用すると言うと顔料メーカーが売ってくれない可能性がある為、看板屋や玩具メーカーだと言って購入していたのだそうです。
当初は粉のタトゥーインクが発売されており、彫師は自分でタトゥーインクの粉と水やりリステリンを混ぜ合わせて自分好みの色や濃度のインクを作り使用していました。
その後、Milton Zeis(ミルトン・ゼイス)が初めて既に混ぜ合わせ済みのタトゥーインクを発売し始め、現在では自分で粉を混ぜて作っている彫師はいないのではないかと思います。
今は様々なメーカからタトゥーインクが発売されています。
値段も様々ですが、メーカーによってどのような違いがあるのでしょうか?
タトゥーインクのメーカーによる違いは、成分や濃度の違いです。
さらさらのタトゥーインク、ねっとりしたタトゥーインクなどあり、メーカーによって発色も異なります。
タトゥーマシンのセッティングの違いや、マシンを使う人の手を動かすスピードの違いなどによって最適なインクは異なりますので、
一番肌に入りやすいインクを探すのが良いでしょう。
大手のメーカーだとホームページなどでMSDS(Material Safety Data Sheets)、日本語では安全性データシートと呼ばれる製品の化学物質の性状や取り扱いに関する情報が記されたシート提供していますので、詳細を確認する事が出来ます。
タトゥーインクの主な成分は水で、有機顔料とグリセリン、アルコールなどが含まれています。
タトゥーがあるとMRIに入れないと言われますが、これには理由があり、古いタトゥーインクには金属が含まれており、その金属がMRIに反応して熱を持ち火傷の様な状態になる可能性がある為、断られるのだそうです。
MSDSシートを確認して頂ければ分かるかと思いますが、有名なメーカーから販売されている現在のタトゥーインクは問題になるほどの金属が含まれている事はない様です。
価格の安さだけで選ばずに、成分も確認する事をお勧めします。
普段口にする食べ物には必ず賞味期限が記されていますが、タトゥーインクには使用期限が書かれているものと書かれていないものがあります。
インクを販売するブランドが法的に保障する為に記載しているのだと思いますが、一般的にはどれ位の期間が使用可能なのでしょうか?
そもそもインクが皮膚の中に入ってしまえば、一生そこにある事になるので、使用期限などはないのではないか?
と言う意見もあります。
ですが、一般的には開封後1年位を目安に使うのが良いという意見が多いです。
1年を過ぎると使えなくなると言う訳ではないですが、安全性を考慮してとの意見が多いです。